番外編 給水器作成のこだわり


ここでは、給水器作成のこだわりについてご紹介します。
以前は、自作についても、推奨していましたが、水漏れ事故の報告を多数受けたので、安心な弊社の商品を購入されることをお勧めします。 正直、自作するよりも買った方が安いと思います。

用いる紐について

弊社では、様々な紐を使って給水器を製作し、実験してきました。耐久性と給水性を兼ね備えた素材というのは、中々みつかりませんでしたが、ようやく納得できる性能のものを見つけることができました。
※Ver6から採用

Ver6で使用している紐の素材はワイヤーと同じくらいの強度を持つ上、保水力も高い素材です。

この紐はわざわざアメリカより輸入して利用しております。

現在日本で市販されている上の画像の様な紐は給水器作成には適しておりません。もし自作される場合は、使い捨て感覚でお考え下さい。

※コオロギのアゴの力はとても侮れるものではありません。

また、綿やレーヨンは加水分解して腐ってしまうので自作される場合はご注意下さい。

穴空けについて

ボール盤

普通のドリルだとブレルてしまうので、綺麗な穴を空けることが出来ません。
左が普通のドリルの刃
右がエンドミルというドリルの刃
※エンドミルは大変高価で1本¥2500くらいします。

ペットボトルを用いる場合は、普通のドリルで空けると左下の図の様にバリが出てしまいます。

エンドミルを用いれば、右下の図の様に綺麗な真円を空けることが出来ます。

※給水器で真円をあけることは、大変重要です。さもないと水もれの原因となり、飼育していた容器が水浸しになってしまう事故が発生することがあります。
普通のドリルで空けた穴。水漏れの事故がおきる可能性があるので注意。 エンドミルで空けた穴。綺麗な真円の為、水漏れがなく安全。

最適な穴サイズ追求


穴の最適なサイズを追求する為、弊社では0.1mm単位で太さの違うドリルを用意しています。
太すぎても細すぎても上手くいかないのが、給水器の難しい所です。



小さな穴に紐を通すことについて

 どうやって穴に紐を通せば良いかという質問をよくされます。
大きな穴に細い紐を通すのは非常に簡単ですが、それでは、水がボトボトと漏れてしまいます。
出来る限り小さい穴にギリギリ入る程度の紐を通すことが給水器作成の最も重要な点です。
熱で簡単に溶ける紐であれば、先を溶かして入れるという方法が取れますが、現在Ver6で使用して
いる紐は、熱をかけるとバラバラになってしまうという非常に加工性の悪い紐です。
この加工性の悪さを弊社では、様々な道具と治具を使用して解決しています。その方法は企業秘密ですが、
単純に見える給水器には、様々なノウハウが詰まっていることを知って頂ければ幸いです。